11月6日

産経抄
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 日本から約7千キロ離れた南太平洋のニューカレドニアといえば、まず「天国にいちばん近い島」という言葉が思い浮かぶ。森村桂(かつら)さんが昭和41(1966)年に刊行し、200万部のベストセラーとなった旅行記のタイトルである。

 ▼当時、観光客は皆無に等しかった。今では年間約12万人が訪れる。日本人は約2万人を占め、新婚旅行やゴルフツアーが人気である。そのニューカレドニアで、フランスからの独立の賛否を問う住民投票が行われ、「反対」が約56%を占め、「賛成」を上回った。