11月13日

産経抄
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 「生き腐れ」という言葉があるほど、サバは傷みが早い。とはいえ冷蔵庫がない時代でも、京都の庶民は若狭湾で取れたサバを堪能できた。「鯖街道」のおかげである。

 ▼一塩したサバは小浜に集められ、丸一日かけて担いで運ばれた。京都に着く頃に、ちょうどいい塩加減になる。「鯖街道を国際宇宙ステーション(ISS)までつなげよう」。実習での長いサバ缶づくりの歴史を誇る旧小浜水産高で、このスローガンが生まれたのは平成18年である。