11月17日

産経抄
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 中国はさぞや困っていることだろう。「南シナ海における中国による軍事拠点化と領域拡張は不法で危険だ」。米国のペンス副大統領は15日、シンガポールでの東アジアサミットで、中国を名指しで糾弾した。ペンス氏は、13日の安倍晋三首相との共同記者会見でも中国に手厳しかった。

 ▼ペンス氏が10月に行った中国政策演説は、「第2次冷戦の到来」とも「事実上の宣戦布告」ともささやかれている。内容は、自由と公正な貿易に背く政策、米国技術の大規模な窃盗の首謀者、借金漬け外交で影響を拡大…と対中批判のそろい踏みである。