12月17日

産経抄
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 明治日本の軍事費の割合は、戦争をしていない時でも、歳出の30%近くを占めていた。だからといって、国民が重税にあえいだわけではない。では、軍事費を何でまかなったのか。

 ▼元国税調査官の大村大次郎(おおじろう)さんによると、明治政府が創設した酒税だった。酒を買ったときだけに課せられるので、国民の負担はそれほど大きくない。日清戦争勃発時も、増税することなく酒税だけで戦った(『お金の流れで読む日本の歴史』KADOKAWA)。