12月22日

産経抄
Messenger

 小学校の給食で供されたクジラの竜田揚げは硬くてなかなかかみ切れず、不人気メニューだった。大学時代、仲間と一杯やる際は、クジラベーコンが定番のつまみだった。何しろ安かったし、近所のコンビニでもパック入りで普通に売っていた。クジラは昭和の頃、確かに身近な存在だった。

 ▼1982(昭和57)年、国際捕鯨委員会(IWC)が商業目的の捕鯨の一時停止を決め、日本も6年後に撤退したことで食文化は一変する。平成に入って数年後、専門店でナガスクジラの尾の身を食べたときには、もう在庫の少ない貴重品となっていた。