12月26日

産経抄
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 「クジラのコロ(皮)のおでんを、いつか安価で楽しめる日を待ち望むばかりである」。国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退について、期待を込めたコラムを先週書いたら、お叱りの手紙をいただいた。「捕鯨問題がわかっていない」と。水産庁出身で、日本政府代表として長年IWCと関わってきた島一雄さん(83)からである。早速お宅に電話を入れて、「講義」を受けた。

 ▼IWCは、国際捕鯨取締条約に基づき1948年に設立された。「鯨族の適当な保存を図って捕鯨産業の秩序のある発展を可能にする」ための国際機関である。もっとも70年代に入ると、IWCは本来の目的に反する動きを強めるようになる。