1月8日

産経抄
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 パリで車を止めたところは、駐車禁止の場所だった。たちまち警官がやってきて怒鳴り出す。ところが、今日これから日本に帰るところだと説明すると、態度は一変する。「パリは気に入りましたか」とニコニコと話しかけてきた。歴史学者、故木村尚三郎さんの体験談である。

 ▼昭和58年に小紙に寄稿したコラムのなかで、年間3千万人もの外国人観光客を受け入れる観光大国フランスのもてなし上手に感心していた。日本も「観光立国を国是として打ち立てよ」との主張には、先見の明があった。