1月11日

産経抄
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 テレビの旅番組が花盛りである。タレントがどこかの国に出かけて美しい風景を紹介し、珍しい料理に舌鼓を打つ。あらかじめ現地のコーディネーターが決めたスケジュールに沿って、撮影は進む。

 ▼昭和34年に始まった「兼高かおる世界の旅」(TBS系)の番組作りは、まったく違っていた。プロデューサー、ディレクター、ナレーターを一人でこなす兼高さんが、取材をしながら番組の方向性を決めていく。旅に同行するのは、カメラマンとアシスタントだけだ。