産経抄

2月6日

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 早くに妻を亡くした人形作家のハルさんの一人娘、ふうちゃんが、結婚式を挙げる。式場に向かうハルさんは、娘が成長の過程で遭遇したいくつもの事件を思い出す。

 ▼幼稚園の友達の弁当箱から卵焼きが消えた。小学4年の夏には、行方不明になった。おろおろするばかりのハルさんにアドバイスして、事件を解決に導くのは天国にいる妻である。テレビドラマにもなった『ハルさん』(創元推理文庫)で、作家の藤野恵美さんは、夫婦愛、親子愛をほのぼのと描きだす。