産経抄

2月7日

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 ホワイトハウスに悲報がもたらされたのは、1986年1月28日の朝だった。スペースシャトル「チャレンジャー」の爆発事故である。レーガン米大統領とスタッフは、その日の夜に議会で行う一般教書演説の打ち合わせの最中だった。

 ▼ナンシー夫人と政権幹部の意見が通り、1週間後に変更される。レーガン氏はその代わりに、テレビ演説で犠牲者を追悼し、多くの米国民の心を揺さぶった。トランプ大統領の一般教書演説は、もともと先月29日に予定されていた。延期は33年ぶりの異例の出来事である。