産経抄

2月20日

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 ノーベル賞のなかでも、平和賞だけはなぜこの人がと、しばしば疑問の声が上がる。「核なき世界に向けた構想と努力」を理由に、2009年に受賞したオバマ前米大統領もその一人である。米メディアは保守、リベラルを問わず、「早すぎる受賞」への懸念を示していた。

 ▼果たしてその通りの結果となった。核兵器の拡散は止まらない。日本にとって北朝鮮の核・ミサイルの脅威はむしろ増大している。オバマ氏に強い対抗心を抱くトランプ大統領は、北朝鮮問題で成果を上げて、ノーベル平和賞を狙っているらしい。