産経抄

2月21日

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 昭和50年5月に初来日したエリザベス英女王は、なかなかの日本通だった。歌舞伎の「黒子」の知識があり、楽焼の茶碗(ちゃわん)を手に取れば、即座に「ろくろ」と日本語を口にした。

 ▼「日英間の貿易はこの10年間で6・5倍に増えました」「日本の製品は、英国では知名度が高く、人々の人気を集めている」。財界主催の午餐(ごさん)会で、数字を交えながら、産業分野での日英交流について熱心に語り、財界人たちを驚かせた。