産経抄

3月18日

 横山秀夫さんの6年ぶりの新作『ノースライト』(新潮社)が話題になっている。警察小説で知られる著者が今度は建築家を主人公にした。題名は、北からの柔らかな光だ。それを取り込み設計した「Y邸」から、施主一家が忽然(こつぜん)と消える。

 ▼小欄が駆け出しで赴任した群馬県で、横山さんは上毛新聞記者で県警サブキャップだった。昼間は記者クラブで冗談を言い遊んでいるように見え、翌日の紙面で特ダネを抜かれ、ひどい目にあった。