産経抄

3月26日

 囲碁界は、来月に史上最年少の10歳でプロ入りする仲邑菫(なかむら・すみれ)さんの話題で持ちきりだ。小欄は、昨年プロデビューしたやはり女流棋士の加藤千笑(ちえ)初段(17)にも注目している。男性棋士との対局を含めた昨年の公式戦は15勝6敗、今年も現時点で10勝5敗の好成績を収めている。

 ▼将来は女流タイトルの獲得も期待される加藤初段は実は、難病を抱えている。生まれつき骨が弱い「骨形成不全症」により、車いすの生活だ。「私は囲碁があったからハンディを感じることはなかった」とインタビューに答えていた。