産経抄

4月3日

 焼き肉店を切り盛りしながら、3人の子供を育て上げた。50歳を過ぎて在日韓国人のオモニは、文字の読み書きから学び始めた。かつての不良少女は今、美容師をめざす。不登校が続いた少女は、ようやく自分の居場所を見つけた。山田洋次監督の映画「学校」(平成5年公開)によって、夜間中学の存在を知った人が少なくない。

 ▼友人に誘われて見学したのが製作のきっかけとなった。「生徒がカンナやペンキ持参で教室に来る。お年寄りがいたり、髪や爪を染めたおねえさんがいたりして、とても惹(ひ)かれちゃったんです」。山田監督は、小紙のインタビューに答えていた。