産経抄

4月17日

 『パリは燃えているか』。ルネ・クレマン監督の往年の映画は、ヒトラーの実際の言葉が、タイトルになっている。占領下に置くパリの死守をナチス・ドイツ軍の司令官に命じていた。

 ▼それが不可能になった時には、凱旋(がいせん)門など重要施設をことごとく爆破せよ、とも。実際ノートルダム大聖堂の地下室にも、3トンもの爆薬が仕掛けられていた。連合国軍によるパリ解放の報を聞いたヒトラーは、命令が実行されパリが廃虚となっているのか、周囲に確かめたのだ。