産経抄

4月23日

 バスの運転手といえば、小学生の男の子にとって、スポーツ選手と並ぶあこがれの職業である。坂井昭彦さんもその一人だった。中学校や高校の教員を経て、46歳で幼い頃からの夢をかなえて転職する。

 ▼昨年刊行した『吾輩は路線バス運転士である』(湘南社)は、それから10年の体験をまとめたものだ。仕事の魅力について、こんな事例をあげる。雨上がりの時、停車しようとするバス停に水たまりがあった。そこで、ちょっとずらしたところで扉を開ける。