産経抄

5月2日

 富士山の名前の由来は諸説ある。その一つが「不死の山」。『竹取物語』で、かぐや姫が帝(みかど)に「不老不死の秘薬」を残して月に帰る。悲しみにくれる帝が、山頂で秘薬を焼いたという。

 ▼聖徳太子が黒駒にまたがって山頂を越えた、との伝説も残る。ユネスコの世界遺産にも登録されている霊峰は、かほどに皇室と関わりが深い。実は歴代天皇で初めてご覧になったのは、明治天皇である。明治元年に京都から東京に移られる途中だった。