産経抄

5月20日

 オーストラリアにとって、最大の貿易相手国である中国は、なくてはならない存在である。全人口の5・6%に当たる約120万人もの中華系豪州人を抱えてもいる。その一方で近年、大変な脅威であることも分かってきた。

 ▼きっかけは、野党、労働党の議員が中国系実業家から多額の献金を受けていたスキャンダルである。議員はその見返りに、南シナ海の領有権問題で中国政府を支持する発言をしたことが発覚し、辞職に追い込まれた。議員に献金した中国人富豪はシドニーに在住していたが、今年2月、居住権を剥奪されている。