産経抄

5月22日

 「全国一般風ノ向キハ定(さだま)リナシ天気ハ変リ易(やす)シ 但(ただ)シ雨天勝チ」。全国的に風向きは時に決まらず、天気は変わりやすく、雨が降りやすい。明治17(1884)年6月1日、日本で初めて天気予報が発表された。もっとも、内容はなんとも大ざっぱである。

 ▼当時は観測所の数も少なく、低気圧の仕組みについても解明されていなかった。その後も、予報はなかなか当たらない。業を煮やした中央新聞が26年6月、社説で中央気象台にかみついた。予報官は気象学会誌ですぐ反論する。「予報もしくは予言の百発百中は得て望むべからざるものなり」。