産経抄

5月27日

 新時代には、新時代にふさわしいヒーローが出現する。令和初の大相撲も日本ダービー(本当は東京優駿という)も、下馬評にもあがらなかった人と馬が優勝をさらっていった。

 ▼ダービーの馬券をはずした悔しさでいっぱいなので、詳しくは割愛するが、勝ったロジャーバローズという馬は、単勝9310円(倍率にして93・1倍)という超人気薄で、本命に推した競馬記者や評論家はほとんどいなかった。騎乗した30歳の浜中俊騎手もダービー初制覇である。大相撲夏場所で、千秋楽を待たずに優勝を決めた朝乃山の快進撃を予言した好角家も寡聞にして知らない。