産経抄

7月12日

 イラン・イラク戦争は、1980年から8年続き、100万人を超える死者が出た。途中の84年からは、いわゆるタンカー戦争が始まる。両国が、ペルシャ湾を航行するタンカーなどに、無差別ともいえる攻撃を仕掛けるようになった。

 ▼被害を受けた船は400隻を超え、333人が死亡した。米国をはじめ、英仏、ソ連は護衛艦艇を送り出し、自国船の保護に当たっていた。湾内には当時、常に20~30隻の日本船が航行していたが、日本政府はなすすべもない。「日の丸」を掲げた船にも、容赦なく弾は飛んできた。2人の日本人船員が犠牲になっている。