産経抄

7月17日

 昨年8月末、英国とフランスの間で「ホタテ戦争」が勃発した。仏北部のノルマンディー地方沖で、約40隻のフランス漁船が5隻の英国漁船を取り囲み、操業を妨害した。けが人は出なかったが、石を投げ合い、船体をぶつけあう乱闘となった。

 ▼背景にあるのは、ホタテ漁に対する両国の規制の違いである。フランスはホタテ資源の保護のため、5月中旬から9月末まで禁漁としている。英国漁船が、それにとらわれず漁を続けることにフランス側は不満を募らせてきた。英国がEUを離脱した後、漁業をめぐる対立はますます激しくなりそうだ。