産経抄

7月20日

 もっともらしい顔で、とんでもないことを言う人がいる。集団的自衛権の行使を限定容認した安全保障関連法の成立直後の平成27年9月のことである。朝日新聞で、著名な憲法学者の長谷部恭男氏が同法を批判し、憲法条文を見ても白黒の判断がつきにくい場合について持論を語っていた。

 ▼「答えを決めるのは、(中略)『法律家共同体』のコンセンサスです」。憲法解釈は、国民が選挙を通じて選んだ政治家ではなく、憲法学者が決定するというのである。そもそも法律家共同体とは何か。そんな権利を一体誰から与えられたというのか。