産経抄

7月24日

 駅の待合室には紙くずだらけ。路上にも、住民がぶちまけた台所の残り物が散乱している。公衆便所のあまりの不潔さに、卒倒した外国人女性もいたそうだ。昭和39(1964)年の東京五輪開催を直前にひかえた頃の新聞をめくると、現在とまったく違う東京の姿が浮かび上がる。

 ▼各紙とも、外国人を迎える準備がまったくできていないと嘆いていた。東京都も手をこまねいていたわけではない。ジャーナリストの池上彰さんによると、都内の各家庭に配布されたパンフレットには、痰(たん)を吐いたり、立ち小便をしたりしないよう、注意事項が列記されていた。