産経抄

7月29日

 個人的な話を書くのは、日ごろ厚顔無恥な抄子でも気が引けるが、少々お許し願いたい。平成の終わりから令和にかけて恩師の夫人、叔父、母親、それに大学の同級生と立て続けに近しい人々が鬼籍に入った。

 ▼前者3人は、そろって昭和ヒトケタ生まれの大往生であり、心の準備ができていたつもりだったのだが、やはり悲しい。50代後半の同級生は、朝起きてこないので家人が様子を見に行ったときは手遅れだったという。ご遺族にはかける言葉もなかった。