産経抄

8月18日

 まなざしにはお国柄が出る。英国人は相手の話を理解すると、目を見つめてまばたきする。米国人は目を合わさず、代わりに相づちを打って同意する。英国人と米国人の会話はそれゆえ、往々にしてかみ合わない。

 ▼米国の文化人類学者、E・ホールの説という(新谷尚紀著『日本人はなぜそうしてしまうのか』)。目を合わせないのは「非礼」とされる日本だが、敵意に満ちた視線となれば話は違う。この場合は、まなざしではなく「眼(がん)」と呼ぶ。相手にしないのが賢明だろう。