産経抄

8月20日

 米カリフォルニア州の高速道路で、ノロノロ運転の大型トラックを追い抜いた。中年セールスマン、デヴィッド・マンの災難はささいな出来事から始まる。大型トラックは、なぜか執拗(しつよう)にマンの車を追いかけてくる。やがて命がけのカーチェイスとなった。

 ▼リチャード・マシスンの短編小説は、スティーブン・スピルバーグ監督のデビュー作「激突!」の原作となった。怒り狂ったドライバーによる危険きわまりない運転を米国では、「ロード・レイジ」(路上の逆上)と呼ぶ。映画が公開された1970年代初めごろから、社会問題として注目されるようになる。