産経抄

8月29日

 舞台は第二次大戦下のアフリカ・ケニアである。主人公のワタルは現地で貿易商を営む父と奥地に向かう途中、別れ別れとなった。マサイの大酋長(しゅうちょう)ゼガの力を借りて苦難の旅を続けるワタルは果たして、父と再会し日本に帰れるのか。

 ▼昭和26年から30年にかけて山川惣治さんが小紙に連載した絵物語『少年ケニヤ』は、大変な評判を呼んだ。大蛇ダーナが登場すると、株価が跳ね上がるとの伝説が生まれたほどだ。やがてテレビドラマや漫画にもなり、少年少女のアフリカへのあこがれをかき立てた。