産経抄

9月7日

 安倍晋三首相が11日に行う内閣改造と自民党役員人事をめぐり、政界の楽屋雀(すずめ)は誰がどのポストを射止めるかだの狙いはどうだのとかまびすしい。自身の栄達や利害に直結するだけに、与党議員の話題はほとんどそれ一色である。その陰に隠れているが、ふとあれはどうしたのかと気になった。

 ▼立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表が8月20日、衆参両院で統一会派を結成することで合意した件である。野田佳彦前首相が代表を務める社会保障を立て直す国民会議も加わる見込みで、全員が合流すれば衆院117人、参院60人の大勢力となる。