産経抄

9月18日

 「ドローン」(無人機)とは、英語で雄バチを意味する。飛行の際のブーンという音に由来する。空撮や荷物の配達、農薬の散布など、世界中で実用化が進んでいる。とはいえ、もともと軍事目的で開発された技術だ。

 ▼『無人暗殺機ドローンの誕生』(リチャード・ウィッテル著)によると、1970年代にイスラエルで生まれた。きっかけとなったのは、イスラエル空軍がソ連製の地対空ミサイルによって壊滅的な打撃を受けた第4次中東戦争である。

 ▼軍の依頼を受けた航空技師は、敵を欺く囮(おとり)として無人の標的機を考案する。やがて開発の舞台は米国に移り、無人偵察機、そしてレーザー誘導ミサイル搭載の無人暗殺機へと進化していった。