産経抄

10月24日

 リオデジャネイロ・パラリンピックの終了直後に安楽死する。ある欧州メディアの報道により、ベルギーの車いす陸上の女子選手、マリーケ・フェルフールトさんは急遽(きゅうきょ)、記者会見を開かなければならなくなった。

 ▼前回のロンドン大会と合わせて、4つのメダルを獲得していた。彼女が闘っていたのは、筋力が衰える進行性の脊髄の病気である。断続的な痛みで夜もほとんど眠れない状態だった。