産経抄

11月2日

 両親を江戸の大火で失うと同時に、多くのみなしごを養うことにもなった若棟梁(わかとうりょう)、茂次はその一人でミカンを盗んだ重吉に諭す。「悪かったと思ったら、二度としなければいいんだ」。作家の山本周五郎の名作『ちいさこべ』の一場面である。棟梁と聞けば、普通は大工の頭(かしら)のことだと受け止める。

 ▼民主党政権の初代首相、鳩山由紀夫氏は10月25日、新たな政治団体「共和党」結成を目指す考えを表明した。鳩山氏が「棟梁」に、首藤信彦・元民主党衆院議員が「物差(ものさし)」に就くという。突っ込みどころが満載で、ウケ狙いのギャグだとしか思えない。