産経抄

11月23日

 一年を振り返るにはまだ暦が若いが、つくづく韓国について考えさせられた年だった。積ん読分を含め手元にある今年刊行の関連書籍を見回すと『ありがとう、「反日国家」韓国』(八幡和郎著)『中国・韓国の正体』(宮脇淳子著)『でっちあげの徴用工問題』(西岡力著)…と10冊以上に及ぶ。

 ▼凍(い)てつく日韓関係について、マスコミや政治家は「未来志向」の関係構築を訴える。だが、元通商産業省(現経済産業省)官僚で、在韓日本大使館参事官などを歴任した『韓国「反日主義」の起源』の著者、松本厚治氏の見解は異なる。「今日本に必要なのは、徹底的に過去を志向すること」。