産経抄

11月25日

 今から四半世紀ほど前のお話である。リクルート事件に東京佐川急便事件と、政治とカネにまつわる不祥事が相次ぎ、有権者から愛想をつかされた自民党は総選挙で敗北。結党以来、初めて下野した。

 ▼カネの切れ目が縁の切れ目とはよくいったもので、国の予算を差配し、陳情客が引きも切らなかった自民党議員の事務所には、誰も寄りつかなくなった。ある議員は、国会で本会議のない日は昼間やることがなく、宴席のお誘いがなくなった夜も仲間と雀卓(じゃんたく)を囲んで無聊(ぶりょう)を託(かこ)ったという。