産経抄

11月28日

 日本オリンピック委員会(JOC)会長の山下泰裕氏は今月11日、ロシアのプーチン大統領から「名誉勲章」を授与された。柔道家としても知られるプーチン氏は、ロサンゼルス五輪の金メダリストである山下氏と、長年にわたって親交がある。

 ▼13歳で柔道を始めたプーチン氏は、現在も稽古を怠っていない。モスクワにある別宅には、50畳ほどの道場もあるそうだ。道場の入り口には、柔道の始祖、嘉納治五郎のブロンズ像が置かれている。「日本製」ではない。かつての政敵が恭順の意を表するために、プーチン氏が誰よりも尊敬する人物の像を贈ったというわけだ。