産経抄

12月4日

 「中国の夢」(チャイニーズ・ドリーム)は、習近平国家主席が好んで使う言葉である。2013年3月、就任後初めて行った演説では9回も繰り返した。習氏の語る「中国の夢」とは、かつての超大国への地位回復を意味する。そのために富国強兵の必要性を強調していた。

 ▼習政権の世界戦略の土台となったのは、その3年前に出版されてベストセラーになった『中国の夢』という著作だといわれている。著者の中国国防大学教授、劉明福(りゅう・めいふく)氏は、世界一の軍事強国を追求して、世界に中国時代をもたらすべきだ、と主張する。