産経抄

12月15日

 子供たちはこの世に生を受ける前、「未来の王国」という場所で地上に降りる日を待っているという。順番を差配するのは「時」と呼ばれる番人で、審査に通った子供から地上へ送り出す。おなじみの童話『青い鳥』である。

 ▼子供たちは、何か1つ荷物を持たなければ審査を受けられない。発明品などの形あるもの、正義や病気といった無形のものがある。荷物とはさしずめ、一人ひとりに定められた「宿命」にほかならない。何を持つのか選ぶ自由はあるようなのだが、それは他の国に生を受ける子供だろう。