産経抄

12月16日

 年賀状にくじを付ける。いわゆる「お年玉はがき」を思いついたのは、大阪で洋品雑貨店を営む林正治(まさじ)という人だった。まだ戦後の混乱が続く昭和24年、肉親や知人の消息を尋ねるラジオ番組が放送されていた。

 ▼お互いの無事を確かめ、励まし合うには年賀状が一番いい。それにお年玉を付けたら、もらった相手の心はもっと和むのでは、と考えた。旧郵政省は、世界でも例がない「くじ付き」のアイデアを翌年の年賀はがきから採用する(『年賀状の戦後史』内藤陽介著)。