産経抄

12月19日

 競泳女子のエース、池江璃花子選手が血液のがんである白血病の診断を公表したのは、今年の2月だった。「池江ガンバレ!」。日本中から激励の声がわき上がったものだ。同時に治療法の一つである骨髄移植に関心が集まった。

 ▼日本骨髄バンクにドナー(提供者)登録する人が急増した。平成3年のバンク発足に中心的な役割を果たしたのが、埼玉県在住の大谷貴子さんである。英語教師をめざす大学院生だった昭和61年、慢性骨髄性白血病を発病した。