産経抄

1月11日

 論理が見事に逆立ちしている。立憲民主、国民民主、共産など主要野党は、情報収集強化を目的とする海上自衛隊の護衛艦と哨戒機の中東派遣に反対しているが、その理由を聞いてあぜんとした。米国とイランの軍事的な衝突で、現地の緊張が高まっているからダメだというのである。

 ▼「こんな中で派遣するという感覚はちょっと信じられない」。立憲民主党の安住淳国対委員長は8日、記者団に強調した。要は危ないからということだろう。だが、なぜ非武装の民間タンカーがアラビア海を運航するのはよくて、不測の事態への対応能力が高い自衛隊はいけないのか。