産経抄

1月21日

 ドイツの文豪ゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』は、自らの失恋体験が基になっている。青年ウェルテルは、美しいシャルロッテに恋をするが、彼女は別の男性と結婚する。ウェルテルは自殺する。

 ▼重光武雄さん(韓国名・辛格浩(シンギョクホ))は18歳で、日本統治下の朝鮮半島から日本にやってきた。戦後まもなく、手作りしたせっけんや化粧品を売り出した際、ふと思い出したのが、かつて愛読したゲーテの名作のヒロインだった。