医師は手術や診療の前に必ず手を消毒する。この当たり前の処置を最初に提唱したのが、ハンガリーの産科医、イグナーツ・ゼンメルワイスである。19世紀半ばのことだ。当時勤務していたオーストリア・ウィーンの総合病院では、妊産婦の死亡率が高かった。
▼ゼンメルワイスは、医師や医学生が遺体の検視をして、そのまま分娩(ぶんべん)の介助に当たっていたことが原因だと考えた。しかし、当時の医学界は、消毒の重要性を訴える主張を無視した。ゼンメルワイスは病院を追放されて、精神科病院で非業の死を遂げる。
医師は手術や診療の前に必ず手を消毒する。この当たり前の処置を最初に提唱したのが、ハンガリーの産科医、イグナーツ・ゼンメルワイスである。19世紀半ばのことだ。当時勤務していたオーストリア・ウィーンの総合病院では、妊産婦の死亡率が高かった。
▼ゼンメルワイスは、医師や医学生が遺体の検視をして、そのまま分娩(ぶんべん)の介助に当たっていたことが原因だと考えた。しかし、当時の医学界は、消毒の重要性を訴える主張を無視した。ゼンメルワイスは病院を追放されて、精神科病院で非業の死を遂げる。