産経抄

2月23日

 相撲興行の起こりは室町時代との説がある。当時は「勧進相撲」と銘打っていた。神社や寺を建てるために寄付を募る、との名目である。これが江戸期になると、幕府から度々禁じられた。浪人が力士に加わり、けんか沙汰が増えたからだという。

 ▼勧進相撲の興行は後に、寺社奉行の許可制となった。番付表の最上段に「蒙御免(ごめんこうむる)」と書かれているのは、お上の免状を得て相撲を取った昔日の名残だという。規制の歴史は歌舞伎にもあり、中村座など「江戸三座」にのみ興行が許された時代は明治初期まで続いた。