産経抄

2月26日

 「衛生」は、「新聞」や「生活」などとともに、明治時代から使われるようになった。明治8(1875)年に、国民の健康維持をつかさどる部局が内務省に設置される。初代局長となった長与専斎が世に出した。

 ▼岩倉遣欧使節団に随行した専斎は、欧米の医療施設を視察した。その際に耳にした言葉を訳して局名にあてようとした。「健康」や「保健」では面白くない。そこで思い出したのが、中国古典『荘子』にある衛生だった。