産経抄

3月5日

 東日本大震災の発生から数日たったころの出来事である。脚本家の内館牧子さんが地震関連のテレビ番組を見ていると、ある高校生のエピソードが紹介されていた。

 ▼当時、日用品の多くが店の棚から消えていた。高校生は母親がトイレットペーパーを2袋買ってきたのを知り、1袋を返しに行った。「みっともない」というのだ。内館さんは「日本の若者を見直した」とエッセーに書いていた。