産経抄

3月12日

 舞台には田舎道に木が一本立っているだけ。2人の浮浪者がゴドーという人物をひたすら待っている。ゴドーの正体は最後まで明かされない。

 ▼ベケットの『ゴドーを待ちながら』は、不条理劇の傑作とされ、世界中の演劇人に大きな影響を与えてきた。今月3日に82歳で亡くなった劇作家の別役実さんも、その一人だった。不条理劇を日本に定着させた別役さんには、『やってきたゴドー』という作品もある。