産経抄

3月20日

 地下鉄日比谷線で爆発事故があり、けが人が多数いるらしい。25年前の朝、東京消防庁から聖路加国際病院に入った最初の一報である。まもなく目の痛みや吐き気を訴える患者が、後から後から押し寄せてくる。

 ▼「サリン中毒ではないか」。自衛隊中央病院から緊急派遣された医官が、最初に原因を突き止めた。オウム真理教が通勤ラッシュ時の地下鉄にまき散らした、毒ガスの正体である。14人の命を奪い、約6300人の負傷者を出した。