産経抄

3月26日

 何度も書いてきたことだが、「従軍慰安婦」は戦後の造語である。慰安婦が従軍記者のように、直接軍の管理下にあったかのような誤解を与えてきた。このいかがわしい呼称が、中学校の歴史教科書で使われるようになったのは、平成9年からだ。

 ▼背景にあったのは、その4年前に当時の河野洋平官房長官が発表した談話である。従軍慰安婦の強制連行を認める内容だった。もっとも、軍や官憲によって戦場に送り出されたと、確認できるものはない。韓国との外交関係を優先するあまりの、政治的な発言だったことが明らかになっている。