産経抄

4月2日

 よりによってこんな時に、と思わないでもない。全世界で急拡大が続く新型コロナウイルスだけでも手いっぱいだというのに、富士山の心配まで加わるとは。政府の中央防災会議作業部会が、先月末に公表した報告書のことである。

 ▼富士山といえば子供の頃、休火山と教わったが、現在ではその言葉は使われなくなった。報告書の試算では、大規模な噴火により、約3時間で首都圏の広範囲に火山灰が積もり、大部分の鉄道がマヒする。除去が必要となる火山灰は、東日本大震災で出た災害廃棄物の10倍に達する。